「病院・施設見学はしとかないと、印象悪くなりそうだし行っておくのが無難かな」
こんな気持ちのまま、何とくなくで病院・施設見学に行くと転職(もしくは新卒就職)で高確率で失敗します。
ただ何となくで見学して、入職後に「思ってた職場と全然違った…」と後悔しても後の祭り…。
病院・施設見学は、自分に合う職場を見つけるために凄く大切!
とはいえ、病院・施設見学で一体何を意識してみれば良いかよく分からないですよね…。
そこで本記事は、整形外科クリニックでリハ科の採用担当を任されている筆者が「病院・施設見学でここは見ておいた方が良い」と思うポイントを解説していきます!
初めての転職(もしくは新卒就職)で失敗したくない人に役立つ記事になっています。
転職(新卒就職)における病院・施設見学の必要性とメリット
正直、電話を掛けてアポを取って、有給を使って病院・施設見学に行くのは面倒な気持ちも分かります。
ですが、病院・施設見学はマストで行った方が良いです。
見学に行かないと、採用側には悪い印象を与えるのは確実だよ…
病院・施設見学に行くことでホームページや求人票だけでは分からない情報を得ることが出来ます。
主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 職場の雰囲気を感じることができる
- 直接、疑問点を質問できる
- 自身のアピールになる
メリットとしては、やはり直接見ることでスタッフの人柄や職場の雰囲気を肌で感じることができること!
良い面、悪い面が感覚的に把握できることで、職場選びの大きな参考になります。
知人がいたりでどれだけその職場について知っていても、余程の理由がない限りは病院・施設見学には行くようにしましょう!
次からは見学時に意識して見るポイントを紹介していくよ
理学療法士が病院・施設見学で注意して見るべきポイント7選
病院・施設見学で見るべきポイントは多々ありますが、中でも下記7つは必ずチェックしておきましょう!
見るべきポイント
それぞれ詳しく解説していきます。
職員の人柄や雰囲気
見学時には、最初にリハビリ室に通されることが多いかと思います。
まず入室した際に、あなたに対して職員が明るい表情で挨拶してくれるかは必ず見ておきたいポイントです。
初対面からスタッフの振る舞いが良く、直感的に良い雰囲気と感じれるなら働きやすい職場の可能性が高いです。
第一印象って意外と当たってることが多いよ
逆にあなたが入室してきたのに、挨拶がなかったり無視している人が多いような職場は要注意!
そんなケースでは職員同士の仲が悪かったり、職場としてのまとまりがない可能性があります。
まずは初対面での職員の人柄や雰囲気は、特に注意深く観察しおきましょう。
職員同士のコミュニケーション
リハビリ室での職員同士のコミュニケーションはもちろんチェックすることは大前提。
さらに見学時は他部署の案内をされることも多いので、見学に応対してくれるリハビリ職員と各部署とのコミュニケーション具合も見ておきたいポイントです。
職員同士が仲が良く、快く見学を受け入れて各部署の説明をしてくれるのか、はたまた面倒くさそうに適当な感じなのか…。
働くと他部署と関わることも多いので、職員同士の関係性もみておこう!
人間関係は職場選びで最も大事にすべきことのひとつなので、職員同士の仲が悪そうな職場は要注意です。
職員の年齢分布
特に見ておくべきはリハビリ科の年齢分布!
注意したいのは20代後半〜30代世代が少なく、40代後半以降のベテランと20代前半の若手で構成されているような職場です。
なぜならこういった年齢分布の職場は、ブラックなことが多く要注意だからです。
意外と中堅層がドサっといない職場って多いんだよね
20代後半〜30代世代は仕事にもなれ家庭を持つ人も多く、働きやすさや給料・待遇面を重視する傾向にあります。
その職場のことを理解している世代が少ないということは、そこはブラックな職場というサインかも…。
なので逆説的になりますが、20代後半〜30代世代が多いということは良い職場という可能性は高いです。
実際にSNS上でも同じような発信をされている人がいて、この投稿には多くの共感の声が集まっています。
見学の際には、リハビリ科の職員の年齢分布は必ず押さえておきましょう!
患者さんへの対応
もし診療中の様子が見学できるなら、職員の患者さんへの対応もしっかり見ておきましょう!
- 挨拶
- 言葉使い
- 振る舞い
- リハ中の説明
- 表情
しっかりと患者さんの目線に立った言動・行動が取れている職員に囲まれた中で働くことで、自分自身も良い影響を受け成長できます。
しかしタメ口で話していたり、威圧的な態度をとる職員が多いような職場では、その中で一緒に働いても成長できることはないでしょう。
むしろストレスを感じて、不満が溜まる一方になる可能性が高い…
一緒に働くと良くも悪くも同僚の影響って受けやすいから、職員の様子はしっかりとみておこう
リハビリ内容、治療手技・設備
特にキャリアアップ目的の場合、その病院・施設がどういったリハビリをしているかは重要視すべきポイントです。
リハビリ室に来たらすぐにベッドに横になってマッサージばっかりや、あるひとつの手技しか認めないような職場は要注意!
せっかく成長したい!と思って就職しても、自分の思うようなリハビリを提供できずにイライラするだけ…
実際に〇〇手技以外をすると上司に注意されたって話も聞いたことあるよ
また治療機器やリハビリ室の設備がどれくらい充実しているかは、病院のリハビリに対する力の入れようを推測できます。
必要最低限の機器なのか、最新機器まで充実しているかは忘れずに見ておきましょう!
診療以外の業務内容
通常のリハビリ以外にも業務がある職場も多いです。
各種委員会や近隣高校へのメディカルチェックなど、業務時間外での仕事がある場合、プライベートとの折り合いがつくかを確認しましょう。
就職した後で、通常のリハビリ以外にも業務が多く“想像してたのと違った…”とならないためにも見ておきたいポイントです。
職場によっては休日に行事的な業務が入っていることもあるよ
院長の年齢、経営体制
意外と見落としがちだけど、整形外科クリニックのような個人経営の施設では院長の年齢なども忘れずにチェックしておきましょう。
というのも、例えば院長の年齢が60歳とかだと入職して数年は大丈夫でも、10年とかすると健康上の問題でいきなり閉院とかもありうるからです。
ステップアップのため数年でって考えならそれほど気にしなくても良いですが、長く働くつもりなら必ずチェックしておきましょう!
自分と院長との年齢差も大事で、定年まで大丈夫そうかも考えよう!
また院長に何かトラブルあった時に、代わりの医師がヘルプで診察するなどの体制が取られているかも確認しておきましょう。
理学療法士が病院・施設見学で見られるポイント
これまでは理学療法士が病院・施設見学の際に注意して見るポイントについて解説しました。
ここからは、逆に採用者側が見学に来た理学療法士のどこを見ているかをお伝えしています。
リハ科の採用担当である僕が意識して観察しているポイントを教えるね
見学といえど、既に病院・施設側の見定めが始まっていると思って行動しましょう!
見られるポイント
それぞれ説明していきます。
言葉使いや質問内容
採用者側としては、言葉の端々からその人の人間性を探っていきます。
乱暴だったりフランクすぎる言葉使いは、悪い印象を与えるので気をつけましょう!
また大事なことですが、特に給料や待遇面ばかりの質問をされると、マイナスな印象を抱くので適度に留めておくといいでしょう。
お金の話はサラッと聞くくらいが良いかな
理学・作業療法士が施設見学時にすべき質問は、こちらの記事でくわしく紹介しています。
時間を守れているか
これは当たり前ですが、少しでも遅れるだけでマイナスの印象を与えるので注意しましょう。
指定された時間の10分前には到着して待っておくのがマナーです。
ただあまりに早く来られすぎると採用側としても予定が狂ってしまい困るので、10分前を目安に行動しましょう。
採用側としては少し早めに来るものって思ってるから、遅刻やピッタリの時間はNGだよ
振る舞い
リハビリ室への入室時や職員に会った時の挨拶、見学時の立ち位置や姿勢、職員・患者さんの邪魔にならないよう行動できるかなどの振る舞いは重視して見られます。
また許可なく勝手にパソコンを覗き込んだり、個人情報が書かれた資料をみたりするのはNGなので気をつけましょう。
見学中は演技するくらいの気持ちで臨むと良いよ
以上が採用側がみているポイントですが、マナーを重視してみています。
もちろん見学時だけでなく、その前の電話アポからの振る舞い等もチェックしています。
理学・作業療法士が見学時に注意すべきマナーは、こちらの記事でくわしく解説しています。
理学療法士が病院・施設見学で見るべきポイントまとめ
本記事では理学療法士が病院・施設見学で見るべきポイントについてまとめ、さらに見学時に採用者側から見られるポイントについても紹介しました。
病院・施設見学は、実際の職場の雰囲気など求人票だけでは分からない情報を得ることが出来るので必ず行くようにしましょう。
見学時には以下の7点を意識して見て、自分にあった職場かどうか検討していきましょう。
求人票でのチェックも重要ですが、実際に足を運び肌で感じる直感的に合っているかどうかは、職場選びで大事にしたいポイントです。
本記事が転職・就職に向け参考になれば幸いです。
納得のいく職場を見つけてね
今回は以上です。