理学療法士としてのキャリアの一つに、管理職としての道があります。
管理職としての業務は、臨床の現場とは異なるスキルと知識が求められますが、その分やりがいも大きいです。
しかし、管理職はどのような仕事内容で、どうステップを踏めば管理職になれるかは、多くの理学療法士の疑問だと思います。
座って暇にしてたり、楽してるわけじゃないよ
そこで本記事では、現役のリハビリ科長として働く筆者が、管理職としての仕事内容や必要なスキル、そして目指すための方法を詳しく解説します。
理学療法士としてのキャリアをさらに発展させたいと考えている方にとって、とても役立つ記事となっています。
キャリアパスの一環として管理職を目指すことで、理学療法士としての可能性をさらに広げるためのヒントや実践的なアドバイスをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
理学療法士の管理職の仕事内容
理学療法士の管理職は決して座って楽をしているわけではありません。
筆者の職場(整形外科クリニック)での業務としては、主に以下の7つがあります。
管理職には上記の役割をこなすために、マネジメント能力や観察・対応力などのスキルが求められます。
それぞれくわしく解説していきます。
業務管理
管理職としてメインとなるのが、日々の業務管理です。
具体的には以下の管理を行っています。
- スタッフの勤怠管理
- 患者の担当振り分け
- 予約調整(スタッフの休みの場合)
- 取得単位の管理
- 院全体の情報共有
他にもスタッフの体調であったり、普段と様子がどうかなど心理面の変化にも気付きサポートするのも役割のひとつです。
スタッフが働きやすいよう常に気を使う必要があるよ
他部署との連携
管理職はリハビリ科内だけをみていればOKと言うわけにはいきません。
診療がスムーズに進むように、常日頃から他部署と改善点などを話し合いコミュニケーションを図っていないといけません。
特に看護師や事務さんからは、無理難題?を言われることも多々…笑
色んな要望に頑張って対応するのも管理職の仕事
人材育成
新人教育や勉強会の開催などで、人材育成を行うのも管理職の役割です。
また適宜、スタッフにも役割を与えながらリハビリのスキル以外の面での成長を促すことも行なっていきます。
また時には勤務態度などを指導することもあります。
なかなか言いにくいことも伝えるのが管理職の役割
人事評価
筆者の職場では昇給やボーナスは、人事評価をもとに決まります。
勤務態度やちゃんと自己研鑽をしているかなどをフラットに評価します。
しっかりと評価できるように、普段からスタッフの行動をみておくのも大事な役割です。
好き嫌いに左右されなうようにするのも大事
院長のむちゃぶり対応
整形外科クリニックなど規模の小さな施設では、院長との距離も近く無茶な指示が飛んでくることも多々…笑
例えばある日突然こんな指示がきたことも(しかも期限が短い)
- 近隣高のメディカルチェックをして欲しい
- 小学校の先生にストレッチ指導資料を作って欲しい
- 地域で講演会をして欲しい
- 院内掲示用のポスターを作って欲しい
- 知人の先生の懇親会を企画して欲しい
あげればキリがないですが、なかなかハードな日程でむちゃな要望をされた
無茶な要望にも応えないといけないのが管理職のつらいところ
トラブル対応
仕事をしていると色々なトラブルがおきますが、その対処も管理職の役割です。
患者さんからのクレーム対応から、スタッフ同士の揉め事など様々な場面で対応に追われます。
またそういったトラブルが起きないようにシステムを構築するのも仕事のひとつになります。
トラブル対応で帰りが遅くなることも…
人事採用
リハビリ科の採用を行うのも管理職の仕事のひとつです。
職場にあう人材か、スタッフとうまくやっていけるか、数年先の組織のあり方など総合的にみて採用を決める必要があります。
面接前の見学から見極めておく必要があるよ
理学療法士が管理職になるメリット・デメリット
理学療法士が管理職になることは、メリットもデメリットもあります。
メリット
管理職になるメリットとしては、役職手当による給料アップが挙げられます。
役職手当の相場は月3〜5万円ほどで、給料の大幅アップが見込めます。
前述のように仕事は多く大変な部分もありますが、その分が報酬として還元されるのは大きなメリットです。
僕も役職手当のおかげで大きく年収アップしました
また、管理職を経験することでマネジメント能力であったり、コミニケーション能力の向上にもつながります。
他施設の方とも交流が増え、人脈が広がるのもメリットの1つといえます。
デメリット
もちろん管理職になるデメリットは、ストレスが掛かるということ。
日々の業務が多忙になることに加えて、スタッフや院長からの不満やむちゃぶりに応えなくてはいけず大変です。
正直、管理職になった当初はプレッシャーに押しつぶされそうになることもありましたが、それも慣れてでいつしか大丈夫なものに。
人は強くなるものだよ
もちろん、誰にでも向いてるとは言えませんが、管理職になったことで人として大きく成長できたと考えています。
理学療法士が管理職になる方法
理学療法士が管理職を目指す方法としては、主に2つあります。
施設内で昇進をめざす
その職場で働いて、上司や同僚からの信頼を勝ち取り昇進していく方法です。
ただ長く働けば自動でなれるものではないので、職場内での立ち振る舞いや、会議や勉強会での発言、委員会でのリーダーを買って出るなどアピールが必要です。
「こいつなら任せられる!」という空気感を出せるかが大切になってきます。
少しずつ信頼を貯めていくのがポイント
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理学療法士の管理職の仕事内容まとめ
本記事では、現役のリハビリ科長である筆者が、理学療法士の管理職の仕事内容についてまとめました。
管理職の仕事は職場によって多少は変わりますが、主には以下の7つがあります。
上記の役割を果たすために、管理職にはマネジメント能力や観察・対応力などのスキルが求められます。
また管理職を目指すには、職場内で信頼を勝ち取り昇進する方法と、管理職候補の求人募集をしている施設への転職があります。
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管理職は大変だけど、とてもやりがいがあるし給料アップに繋がるよ
今回は以上です。