理学療法士としてキャリアを歩む中で、様々な理由で退職を迎える時が来ることはあります。
退職を考える理学療法士の中には、その伝え方に悩む人も多いんじゃないでしょうか?
- どうすれば上手く伝えれるか
- 退職を申し出た後に気まずくならないか
- いつ退職を伝えたらいいのか
- そもそも誰に伝えるべき
- 退職を伝えた後はどう振る舞えばいいの
退職を考えたとき、上記のような不安や疑問はつきものです。
「立つ鳥跡を濁さず」と言われる様に、誰しも最後まで円満で気持ちよく辞めたいもの。
後味の悪い辞め方は避けたいよね
そこで本記事では、退職を考える理学療法士の悩みを解消し、スムーズな退職へ向けた秘訣をお伝えします。
職場を去る際の心構えから、上司や同僚への適切な伝え方まで、具体的なステップを踏まえつつ、次のステージに向けて前向きに踏み出すためのヒントを探っていきます。
理学療法士が退職を伝える前の注意点
まず退職を伝える前の大前提として、次の職場が決まってから伝えるようにしましょう!
理学療法士は真面目な人が多いので、人員補充など職場のことを考えて、転職活動中にも関わらず退職の意向を伝える人がいます。
ですが転職先が決まらなかったり、やっぱり今の職場が良いとなることもあるので、ちゃんと次が決まるまでは伝えないようにしましょう。
やっぱもう少し頑張ります!とは言えないしね
筆者の昔の職場には、内定が出ると思い込んで先走って退職を伝えた先輩がいましたが、結局内定をもらえずそのまま気まずそうに働くことに…
なので退職を伝える際は、必ず転職先が決まってからにしましょう!
理学療法士が退職を伝えるタイミングは?
退職を伝えるタイミングは、基本的には退職の3ヶ月前までには伝えるのがおすすめです。
その理由は3ヶ月という時間があれば、職場としても下記のような事項に余裕を持って対応でき、円満な退職に繋がるからです。
- 人員の補充(募集)
- 患者の振り分け、担当変更
- 職員のシフト変更
- 施設基準の変更(職場による)
- 委員会など役割の振り分け
退職者が出れば、職場ではそれに伴い対応しないといけないことが多いので、直前で言われても正直困ります。
法律上では2週間前までに退職の意向を伝えれば良いとあるので、中にはギリギリで伝える人がいますが、職場にとってはすごく迷惑…。
特に人員の補充ってすぐにはできないからね
直前で退職を伝えると、残った職員への負担が一気にのし掛かり、あなたの評判もガタ落ちで退職まで気まずい雰囲気になることも…。
お世話になった職場へ迷惑を掛けないためにも、3ヶ月前には伝えスムーズに退職できるようにしましょう!
理学療法士の退職はまず誰に伝えるべき?
退職の意向は、最終的にはリハビリテーション科のトップ(職場によっては院長)に伝えれることになります。
ですが円満に気持ちよく退職を迎えるには、まずは直属の上司(主任など)や好意にしている先輩に伝えるのがポイントです。
なぜなら普段から気にかけていた部下・後輩が自分に報告なく、すっ飛ばしていきなり上に退職を伝えるのは地味にショックなものだから…。
先輩としては、まずは一言欲しいもんなんだよ
今後も関係性を維持していきたいなら、まずは直属の上司(主任など)や好意にしている先輩に退職の旨を伝え、それからトップに伝えるようにしましょう。
まず自分に言ったくれると、上司・先輩は嬉しいものですよ!
理学療法士の退職理由はどう伝えるのがいい?
ここではスムーズな退職に向けて、上手な退職理由の伝え方のコツを紹介していきます。
下記を意識するだけで、円満に退職できるので参考にして下さい。
それぞれ解説していきます。
前向きな理由で伝える
退職を伝える際は、前向きな理由にしておくと引き止められにくく、応援される形でスムーズに受け入れてもらえます。
例えば下記のような理由
- 〇〇分野を深く学びたいので、専門的に取り組んでいる病院で学びたい
- ここで多くを学ぶことで在宅分野への興味を持ち、今度はそちらにチャレンジしてみたい
例え本音は給料面や人間関係に不満があっての退職でも、退職時は前向きの理由にして伝えるのが得策です。
ネガティブな理由ばかりだと、あなた自身に悪いイメージがつき、退職まで気まずい関係になることも…。
前向きな理由だと、むしろ応援してもらえることが多いよ
不満や愚痴は言わない
退職の理由は、給料の安さや上司への不満など人間関係が原因のことは多いです。
ですが、そのまま伝えると言われた側は良い気はしませんし、あなたの信頼性はなくなり退職日まで気まずい日々を過ごすことになります。
あくまで退職を伝える時は前述のようにポジティブな理由で伝えて、不満は口にしないのがベターでしょう。
気をつけないと最悪、ケンカ別れみたいになっちゃうよ
嘘はつかない
なんとか退職しようと嘘の理由を伝える方もいますが、それは絶対にダメ!
もし嘘がバレた時には、あなたの評判はガタ落ちですし、気まずくなるのは必死なので嘘を塗り重ねたような理由は避けましょう!
どんな嘘でも、どこかしらからバレるしね
実際に昔の職場では「院長の方向性と自分のしたいことが違う…」と退職したPTがいましたが、後々になって引き抜きで辞めたことが判明。
残った職場の同僚は、業務負担が増え忙しくなり、めちゃくちゃ不満を言っていました。
嘘は必ずバレますし狭いリハビリ業界では噂もすぐに広まるので、嘘は避け前述のようにポジティブな理由に変換して伝えましょう!
理学療法士が退職を伝えた後に気をつけること
退職を伝えた後にも、円満に退職を迎えるために気をつけることが多々あります。
特に下記3点には気をつけると良いでしょう。
それぞれ解説します。
仕事は最後までしっかり行う
退職を伝えると、もうこの職場での評価を気にしないからか、仕事へのやる気を感じられなくなる人がいます。
パッと見は普通に仕事をしているようには見えますが、患者対応や仕事への取り組み姿勢をみているとバレます。
そういった姿勢は見ている方も不快ですし、周りとの温度差の違いから関係がギクシャクするので注意しましょう!
むしろ退職後こそ、熱意を持って取り組もう
「最後まで頑張ってるな」と周りから思ってもらえる仕事振りをしていると、最後は気持ちよく送り出してくれます。
退職を迎えるその日まで、仕事はしっかりと行っていきましょう!
職場の悪口は言わない
中には退職が決まると、急に職場の悪口をよく言う人がいます。
給料のこと、人間関係のこと、職場の経営状態のことなど……。
ただ残った人間からすると、そんな悪口を聞いていても気持ちいいものではないので気をつけましょう。
急に悪口言ったりすると周りから孤立するよ
悪口ばかり言ってると、周りからは「早く辞めてくれ」と思われ、関係も最悪になることも……。
気持ちよく円満に退職を迎えるために、決して悪口は言わないようにしておきましょう!
有休消化を話し合う
退職までに残った有給をどう消化するかは大切なポイントです。
職場によっては有給の買取りもあるので、消化するのか買い取りにするのかを職場としっかり話し合って決めておきましょう。
決めておかないと最悪、放棄の形になっちゃうよ
実際に筆者は、退職のときに有給の話し合いをしていなくて、勤務最終の3月のシフトは有給なくガッツリ働きました……笑
なので、退職を伝えたら有給消化(もしくは買取り)の話合いは忘れずしておきましょう!
理学療法士の退職の上手な伝え方まとめ
本記事では理学療法士の退職の上手な伝え方を紹介していきました。
退職を伝える際のポイントは以下の通りです
- 転職先が決まってから伝える
- 伝えるのは3ヶ月前がおすすめ
- まずは直属の上司や先輩に伝える
- 理由は前向きなものが良い
- 退職を伝えた後もしっかり働く
- 有給消化の話し合いは忘れずに
職員との良好な関係性も保ちつつ、円満に退職を迎えるために上記を意識していきましょう。
気持ち良く次の職場へ旅立とう!
今回は以上です。