理学療法士で年収600万円って可能なの?
もし稼げるなら、その方法が知りたいな!
今回はこんな悩みを解決していきます。
厚生労働省の賃金構図基本統計調査によると、理学療法士(PT)全体の平均年収は426万5,000円(平均年齢33.9歳)とされています。
また一般的に最も年収が高くなる50代後半でも平均年収は575万円であり、年収600万円に届かないというのが現状です。
年代別の平均給与
年齢 | 理学療法士 |
---|---|
20〜24歳 | 329万円 |
25〜29歳 | 380万円 |
30〜34歳 | 414万円 |
35〜39歳 | 437万円 |
40〜44歳 | 487万円 |
45〜49歳 | 516万円 |
50〜54歳 | 539万円 |
55〜59歳 | 575万円 |
PTでは年収600万円は夢の数字だね
普通に働いて昇給だけだと難しいよね…
年収500万円はまだ目指せそうなラインですが、600万円となると少しハードルが高そうに感じるかも知れません。
とはいえ、先に結論を言ってしまうと普通の理学療法士であっても年収600万円を稼ぐことは可能です。
では一体どうすれば平均年収400万円台のPT業界の中で、年収600万円を稼ぐことが可能なのか。
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理学療法士で年収600万円は可能!ただ難易度は高い……
下図は理学療法士の年収分布を示したものですが、年収600万円は上位1.5%以内とかなり少数です。
600万円稼いでいる人って全然いない……
ただ難易度は高いものの、理学療法士でも年収600万円を稼ぐことは可能です。
ここからはそう言い切れる根拠を示していきたいと思います。
根拠①:年収600万円の求人はある
まずリハビリ向け転職サイトで求人をチェックしてみると、年収600万円台の求人は少ないながらも募集はあります。
大手法人の施設であったり、管理職候補という条件はありますが、理学療法士だけで年収600万円というのは可能です。
ただ募集で600万円という提示があっても、経験年数や諸手当が加味されたモデル年収なので、実際は600万円に届かないケースもあり注意は必要。
根拠②:実際に年収600万円以上稼ぐPTはいる
じゃあ理学療法士だけでは年収600万円は無理なの?と思うかもですが、全然無理ではないです。
こちらX(旧twitter)で投稿されたものですが、訪問リハをしてる方でなんと年収700万円越えという驚きの金額。
訪問リハビリは、この業界において今最も稼げる分野と言えます。
訪問件数を増やしたりで、頑張ればそれがお給料に反映されるシステムがあります。
訪問リハビリが稼げる仕組みは次の章でくわしく解説します。
根拠③:筆者も年収600万円越え
実は筆者も年収600万円を超えています。
ただ筆者の場合はPT1本というわけではなく、副業を掛け合わせて年収600万円以上を稼いでいます。
令和3年度の本業と副業の収入がこちらです
本業の収入
副業の収入
正直、理学療法士1本で年収600万円を超えている人は少数ですが、筆者のように副業を掛け合わせて年収600万円を稼ぐPTは以外と多くいます。
僕の友人も副業を掛け合わせて稼いでいるよ
このように年収600万円という数字は、難易度は高いものの決して難しい数字でもありません。
ただし、今の職場で普通に働いて昇給を待ってるだけでは厳しくて、働き方を工夫する必要があります。
働き方次第では、大幅に年収アップできるんだね
行動すれば年収を上げることはできるよ
次からは理学療法士が年収600万円を目指す方法を紹介していきます。
理学療法士が年収600万円を稼ぐための方法4選
理学療法士が年収600万円を稼ぐための戦略としては大きく2つに分けられます。
- PT1本で稼ぐ(←なかなか大変)
- PTとしての給料+αで稼ぐ(←わりと現実的)
年収600万台となると理学療法士1本の給料でも可能ですが、なかなか大変なのが本当のところ。
なので、理学療法士(本業)の年収を上げつつ不足分を副業などで稼ぐのが最も再現性のある方法。
年収600万円を目指す方法としては、具体的には以下の方法が挙げられます。
それぞれ解説していきます。
給料の高い職場で副業を掛けあわせる
本業+副業の掛けあわせで、年収600万円を目指すのは普通のPTにとって最も再現性が高い方法です。
副業を掛けあわせることで、年収600万円もそれほど高いハードルでなく目指せる額になります!
僕はこの方法で年収600万円を超えてるよ
ただ副業に稼ぐにも、ベースである本業の給料が高ければ、必然的に副業で稼ぐ額は少なく済みます。
少なくともPTとしては年収480万円以上は欲しいので、もし今の給料が少ないなら給料の高い職場への転職を検討しましょう!
今よりも条件のいい職場はひとりで探しても良いですが、転職サイトを活用すれば忙しいなかでも効率的に求人を見つけれます。
リハビリ向け転職サイトは数多くありますが、中でも最大手のPTOT人材バンクには好条件の求人が多いことで有名です。
無料で利用できるので、まずはどんな求人があるか話を聞いてみるだけでも良いんじゃないでしょうか。
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※ 無料で利用できます
PTOT人材バンクの詳細は、こちらの記事で紹介しています。
給料の高い職場で、さらに管理職になれると大幅に年収アップするよ
副業はストック型がおすすめ
普通のPTにとって仕事終わりに時給制のバイトで稼ぐという方法では、年収600万円を目指すのはほぼ不可能です。
そもそも睡眠時間などをかなり削らないといけなく、結果的に心身を壊したりと本業にも支障がでる可能性が……。
心身を壊したら元も子もないよね
なので年収600万円を目指す上では、寝てる間や仕事中にも収益が発生するストック型の副業がおすすめ。
ストック型は毎月の労働時間にかかわらず、継続的に収入を得られるシステム
ストック型副業のメリット・デメリットとは?ストック型に当てはまる副業とは
ストック型の副業は稼げるまでに時間は掛かりますが、一旦稼げるようになると収入を大きく底上げしてくれます。
ストック型で理学療法士におすすめの副業は、下記のとおり。
- ブログ
- Webライター
- YouTube
- SNSマーケ
- 有料教材販売
カルテなどで文字を書くことになれている理学療法士には、上記のなかでも特にブログはおすすめ!
初期の段階から良質な記事を書け、収益化につなげることが可能です。
かく言う筆者もブログを副業にして、年間で100〜200万円の収入を得ています。
訪問リハビリで働く
理学療法士1本で年収600万円を稼ぎたいなら、頑張れば稼げる訪問リハビリ一択です。
年収600万円以上の条件で求人をチェックしても、大半は訪問リハビリのみです。
また前述のように実際に訪問リハビリで働く人は、SNSで驚きの年収を公開しています。
年収700万円…凄すぎる!
なんでこんなに稼げるの?
訪問リハビリが稼げる仕組みを紹介するね
訪問リハは下記の要因から、病院やクリニックなど他の施設に比べて給料が高い傾向にあります。
- リハビリ1件あたりの報酬単価が高いこと
- インセンティブ制度(歩合制)がある
入院から在宅へと推しすすめる国の方針からも、訪問リハは報酬単価が高くなっているので、必然的に給料もアップするというわけ。
インセンティブ制度は歩合制のことで、月の訪問件数が一定を超えるとその分だけ手当をつけるというシステム。
年収600万円を超すには、たくさん訪問したりと大変な部分もありますが、ガッツリ稼ぎたければ訪問リハがおすすめです。
頑張った分だけ、給料に反映されるよ
訪問リハの求人も、転職サイトを利用していく方が効率的で良い職場に出会える可能性があがります。
訪問リハビリの求人に強い転職サイトは、前述のPTOT人材バンクとレバウェルリハビリです。
最近ではCM放送をするなど今最もいきおいのある転職サイトで、好条件の訪問リハ求人を多く扱っています。
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※登録・利用は完全無料
専門学校(or大学)の教員になる
専門学校の教員は、30〜40代であれば年収600万円が狙える分野です。
さらに主任や学科長などの役職に就くと、さらなる年収アップも目指せます。
僕の大学の同期は30代でPT学科の学科長になってるよ
ただ専門学校の教員になるには、以下の条件を満たす必要があります。
- 臨床経験5年以上
- 大学や大学院において教育に関わる単位を4単位以上取得
- その大学および大学院を卒業
最終学歴が大学の人は、医療に関係なく教育学に関する単位を4単位以上取得していればOK。
一方で最終学歴が専門学校卒の人は大学院に入る必要があるので、教員になるハードルは高いです。
また教員の募集は少なく、教員からの紹介などコネで決まることも多く、そういった点でも誰でも可能な方法とは言えません。
大学の教員はさらに高年収
専門学校の教員よりもハードルは高いですが、大学の教員はさらに年収が狙えます。
- 助教 :550万円〜(平均30歳後半)
- 講師 :700万円前後(平均40歳前半)
- 准教授:850万円前後(平均40歳後半)
- 教授 :1,000万円前後(平均50歳代)
ただご存知のとおり、「研究実績=論文の数」が最も評価されるので、研究や論文執筆というハードルの高さからなれる人はごくわずか。
もし研究に興味があるなら大学の教員という選択肢もありです。
保険外での起業
理学療法士としての専門性を活かしつつ、保険外で起業するのも年収600万円を目指す方法です。
一時期のPT開業ブームに比べると起業する人は減りましたが、今でも腕に自信のあるPTは下記のように保険外で活躍しています。
- 自費の整体院
- パーソナルトレーナー
- 医療、福祉関連の事業
- フィットネススタジオ
上記のような起業プランがありますが、経営スキルや資金力などハードルとリスクは高いので、よほど自信がない限りは避けておくのがベター。
起業は華やかですが、PTとしてのスキルはもちろんのこと、集客などマーケティング力が必要でかなり難しいのが現状です。
ただ上手くいくと年収600万円といわず1,000万円以上も可能な領域なので、チャレンジ精神のある人は検討するのもありです。
実力があれば起業って手もあるんだね
ただリスクがあるけど、その分リターンも大きいよ
理学療法士の筆者が年収600万円を稼ぐのに心がけたこと
筆者は前述の通り本業+副業のかけ合わせで、年収600万円を達成することができました。
ただ単に本業+副業をしただけでなく、以下を心がけたことで年収600万円を達成できたと考えています。
それぞれ解説していきます。
PTとしての収入の最大化
本業+副業のかけ合わせにおいて、すごく大事なことはPTとしての収入を最大化すること。
ベースである本業の収入が高ければ、当然ですが副業で稼ぐ必要な額は少なくなり、その分だけ副業のハードルは下がります。
最低でも年収480万円以上、できれば理学療法士のなかで上位20%で勝ち組とされる500万円以上を目指せる職場に絞って転職を検討しました。
おかげで年収400万円弱から、転職した今では年収520万円というお給料を頂けるようになりました。
転職前の年収
転職後の年収
転職のさいは年収だけでなく仕事としてのやりがいも重視した条件を出したので、転職サイトの担当者さんにはだいぶ無理を言いました(笑)
ちなみに筆者は転職のときはPTOT人材バンクという転職サイトを利用しました。
PTOT人材バンクは運営実績も長く、年収480万円以上の好条件の求人が数多くある優秀な転職サイトです。
\ 高年収の求人が多い /
※ 無料で利用できます
副業に適した職場を選ぶ
年収とともに重視したのが、副業のしやすい職場かという点です。
- 副業が禁止されていない
- 残業が少ない
- 業務後の会議がほぼない
- 書類業務が少ない
- 職員へのWifi環境が整備されている
特に仕事終わりに定時で帰れて、副業に充てる時間がしっかりと取れるという点を重要視しました。
今の職場はほぼ定時で帰れてるよ
また副業時代の現代でも、いまだに副業禁止の職場って多いので、忘れずチェックするのは大切です。
副業はブログを選択
年収600万円を目指す上では、副業として仕事終わりや休日に時間給のアルバイトでは、時間にも体力的にもかなりきついです。
なので、筆者はスキマ時間にパソコンひとつで取り組めるストック型のブログを選択しました。
ストック型は毎月の労働時間にかかわらず、継続的に収入を得られるシステム
ストック型副業のメリット・デメリットとは?ストック型に当てはまる副業とは
カルテやレポートで文字を書くことになれていたこともあり、ブログはとても楽しく取り組めました。
最初はネット関係に疎かったこともあり色々と苦労しましたが、それでも全くの初心者でも年間150万円を稼げるまでなりました。
正直、まとまった収入を得るまでには時間が掛かりますが、仕事中や寝ている間にも収益が発生するのはかなり大きいです。
また収入の額もアルバイトをするよりも大きく稼げたので、ブログを選択して正解でした。
理学療法士で年収600万円を稼ぐ方法まとめ
本記事では、理学療法士が年収600万円を稼ぐための方法を紹介してきました。
理学療法士として年収600万円を稼ぐことは可能ですが、条件を絞ったり働き方を工夫する必要があり、ややハードルは高めです。
年収600万円を目指すには以下の4つの方法がおすすめです。
上記方法を試せば、理学療法士でも年収600万円を超えることは可能です。
ただ年収を追いかけるだけは危険で、しっかりとキャリア・ライフプランを考えた上で年収600万円を目指しましょう!
やりがいとお金のバランスが大事だよ
今回は以上です。