整形外科クリニックでの理学療法士の仕事内容・役割って何?
病院とはどう違うの?
今回はこんな疑問にお答えしていきます。
理学療法士が働く職場のひとつに、整形外科クリニックがあります。
病院とは仕事内容や役割が違うという漠然としたイメージはあっても、具体的にどんな仕事内容・役割かどうかイメージしにくいんじゃないしょうか?
確かにどんな仕事内容かイメージしにくい…
そこで本記事では、整形外科クリニックで理学療法士の仕事内容や求めらる役割について詳しく解説していきますね。
今現在、整形外科クリニックで働くPTの筆者が、詳しく紹介していくので整形外科クリニックに興味のある人はしっかりと確認してください。
整形外科クリニックでの理学療法士の仕事内容
整形外科クリニックでの理学療法士の主な仕事内容は、以下のとおり。
- リハビリ
- リハビリ室の掃除
- リハビリテーション実施計画書、情報提供書などの書類作成
- 会議(頻度はかなり少ない)
- 勉強会(不定期)
主な仕事内容は上記のとおりで、仕事内容はほぼリハビリがメインです。
特に病院と大きく違うのは、会議・書類作成の少なさ!会議に関しては、ほぼないと考えてもらってもOKです。
リハビリに集中できる環境になってるよ
対象となるリハビリ患者は以下のとおり。
- 運動器疾患全般
- 術後のリハビリ(他院からの紹介)
- 事故患者
- 労災患者
- スポーツ疾患
整形外科クリニックでは、上記のような患者を担当する機会が多いです。
急性症状から保存療法の慢性疼痛など様々な状態の患者さんが来院されますし、スポーツ選手(学生〜プロまで)が多いのも特徴。
スポーツに関わりたいなら、整形外科クリニックはすごくおすすめ
プラスアルファの仕事内容
基本的には、普段のリハビリがメインな整形外科クリニックですが、クリニックの方針などによってプラスで仕事があります。
筆者の勤務する整形外科クリニックの場合、スポーツに力を入れているためプラスで下記のような仕事があります。
- 近隣高校のメディカルチェック(障害の早期発見を目的)
- 幼児〜高校生の単発トレーニング
- 小・中学生を対象とした野球肘・肩検診
- 地域住民に対する健康教室(体操指導)
上記は日常的な業務ではなく数ヶ月〜年1回の頻度で実施するものなので、それほど負担になるものではないです。
特にスポット的にスポーツに関わる仕事が多いかな
整形外科クリニックで理学療法士に求められる役割
整形外科クリニックで理学療法士に求められる役割は、スピーディな対応です。
これはリハビリの患者層が仕事をされていたりで忙しい中高年や、大会が迫ったスポーツ学生などすぐに結果を求められるからです。
介入も1単位(20分)と短い中で、症状が改善するようにスピーディな評価・治療で結果を出さなくてはいけません。
症状が変わらないと、患者さんは来院しなくなるからシビアだよ…
さらに整形外科クリニックは、1日に150〜300名弱の患者さんが来院されます(当院の場合)。
なのでリハビリで時間を掛けてしまうと、その後の診察やレントゲン・MRI撮影、会計もずれ込んで、患者さんの滞在時間が長くなってクレームにつながることも…。
そのためスピーディにリハビリを行える対応力も、整形外科クリニックに勤務する理学療法士に求められる役割です。
診察がスムーズに回るようにする対応力が求められるよ
整形外科クリニックで働く理学療法士のスケジュール
実際に整形外科クリニックで勤務する筆者の1日のスケジュールを紹介していきます。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:30〜9:00 | 出勤、掃除、カルテチェック |
9:00〜12:30 | 午前診療 |
12:30〜15:00 | カルテ記載、昼休み |
15:00〜15:40 | カルテチェック、会議(必要時) |
15:40〜19:00 | 午後診療 |
19:00 | 終業、カルテ記載 |
日によって診療時間は多少前後するものの、大まかなスケジュールは上記のとおり。
特徴は、昼休みが長いこと!
昼休みは約2時間ほどあるので、一旦家に帰ったり、トレーニングしたり、読書したりと人それぞれ自由に過ごせます。
ただ昼休みは長い分、帰りが遅くなるんだけどね…
整形外科クリニックに向いている理学療法士
整形外科クリニックに向いているのは、「対応力のある理学療法士」です。
多くの患者さんを担当する整形外科クリニックは、対応する疾患・病態も様々で複雑です。
さらにすぐに結果を出せる能力、診療がスムーズに回せるようにスピーディな対応が求められます。
いろんな患者・状況に対応できるPTが重宝されるよ
一方で、時間を掛けてゆっくりと患者さんの回復に寄り添いたい人、時間に追われたくない人は整形外科クリニックは向いていないかも…。
整形外科クリニックの理学療法士求人の見つけ方
整形外科クリニックの好条件な求人を見逃さないためのコツは、いつでも求人情報が入ってくるようにしっかりと網を張っておくこと。
そのための方法は以下の3つ。
それぞれ解説していきます。
リアル・SNSで人との繋がりを作る
転職において「働きやすく給料の高い職場」にいける可能性が最も高いのは、知り合いからの紹介です。
特に整形外科クリニックは、働ける理学療法士の枠も少なく、紹介で求人を探しているところも多いです。
また新規立ち上げの場合は、院長と関わりにのある理学療法士やその知り合いに声が掛かるケースが多く、日頃から繋がりを作っておけば声が掛かることもあります。
新規立ち上げの時は好条件を提示されることも多いよ
転職サイトを活用する
ひとりで整形外科クリニックの求人をチェックしたり、人からの紹介を待っているだけでは良い求人に出会うには限界があります。
その点、理学療法士向け転職サイトだと希望条件を伝えておけば、専属の担当者が条件に合う求人をどんどん紹介してくれるので見逃すことがなく便利です。
転職サイトは無料で使えますし、実際に転職しなくても求人をチェックするだけの情報収集目的でもOKなので、とりあえず登録しておいて損はないでしょう。
どんな求人があるか、給料の相場なんかのチェックにも良いよ
整形外科クリニックの求人を探すならなら「PTOT人材バンク」か「PTOTSTワーカー」を使っておけば失敗しないです。
PTOT人材バンク、PTOTSTワーカーの詳細は、こちらの記事で解説しています。
個人で求人を定期的にチェックする
働きたい整形外科クリニックが決まってるなら、求人が出ていないか定期的にチェックしておきましょう。
またハローワークに求人を出す整形外科クリニックも多く、こちらも忘れず確認しておくと良いでしょう。
ちなみにハローワーク求人は、転職サイトからもチェック可能
ハローワーク求人を扱う転職サイトは、先ほど紹介した「PTOT人材バンク」がおすすめ。
整形外科クリニックでの理学療法士の仕事内容・役割まとめ
本記事では、整形外科クリニックでの理学療法士の仕事内容、求められる役割について解説しました。
主な仕事内容は以下のとおり。
- リハビリ
- リハビリ室の掃除
- リハビリテーション実施計画書、情報提供書などの書類作成
- 会議(頻度はかなり少ない)
- 勉強会(不定期)
上記にプラスして、クリニックごとにメディカルチェックなどの仕事があります。
そして整形外科クリニックで働く理学療法士に求めらる役割は、診療をスムーズに回せる対応力です。
時間に追われますが、スピーディな対応ができる人は整形外科クリニックに向いていると言えます。
整形外科クリニックが、自分にあってるかしっかり確認してね
今回は以上です。