理学療法士としてキャリアを重ね、多くの患者さんと向き合い、同僚にも恵まれ充実した日々を過ごしていました。
ただ次第に「もっと成長したい、もっと運動器疾患をみたい」という思いが強くなり、今の職場への転職を決意しました。
新たな職場での日々は立ち上げということで大変なことも多々ありましたが、貴重な経験もでき成長を実感できています。
間違いなくPT人生のターニングポイントだったよ
この転職を通じて、職場が変わればPTとしての成長度合い、そして待遇面も大きく変わるということを体験しました。
そんなわけで本記事では転職を考えている理学療法士の方々に向けて、私の転職体験談をシェアしたいと思います。
職場を変えることで、自分のPT人生がどう変わったのか、転職で後悔はないかなど包みかくさずに語っていきます。
理学療法士8年目で転職を決意した理由
筆者は理学療法士8年目、年齢にして29歳になるタイミングで総合病院から、新規開業の整形外科クリニックへ転職しました。
転職を決意した1番の理由は運動器疾患を極めたいというPTとしてのやりがいです。
あとは給料も少なく生活が苦しく、もっと年収をアップしたいという思いがあったのも事実……。
仕事面も生活面もキツかった…
前職の総合病院時代は、急性期から回復期まで多くの患者さんを担当し、さまざまな疾患を経験することができました。
ただ総合病院がゆえに多くの疾患の方がいて、自分の興味があった運動器疾患を深くみる機会が少ないことに不満を感じていました。
例えば膝関節を勉強したいと思っても、膝の患者さんは数ヶ月に1度まわってくるかどうかというレベル……。
内科・脳血管疾患など幅広く経験はできましたが、肝心の運動器疾患に触れる機会は少なく成長を実感できていませんでした。
経験値として積み上がる感覚がなかったな…
自分自身、脳梗塞の方よりも運動器の患者さんの方をリハビリすることにやりがいを感じていて、いつからか整形外科クリニックへの思いが強くなっていきました。
ただ総合病院から個人のクリニックへ移ることに、不安があったのも本当のところで、数年は行動できず悩む状態が続きました。
そんな時に転職サイト「PTOT人材バンク」の広告をネットでみて、意を決して登録しました。
はじめはどういうシステムか分からず不安でした
ただそんな不安もすぐになくなり、担当者の方は優しく自分の条件にあう職場を探してくれたりと、文字通り二人三脚で転職を進めていけました。
年収アップもしたかったので、無理な条件を出したとは思いますが、頑張って今の職場を探してくれて晴れて内定をもらえました。
転職してからは運動器疾患を数多くみれ、疾患ごとの傾向や病態を理解でき、成長を実感できる日々をすごしています。
理学療法士8年目で転職して後悔ない?良かった?
実際に転職して後悔は全くないです。
むしろあの時に、もし転職していなかったら今頃どうなっていたんだろうという恐怖の方が強く感じます。
今振り返り転職して良かったと思えることは多く、特に以下の5点は転職で得られた大きな収穫です。
- やりがいを持って仕事に臨める
- PTとして成長を実感できる
- 人間関係のトラブルが減った
- 管理職になり人としても成長できた
- 給料が大幅にあがった
仕事へのやりがいを感じられるからこそ、自己研鑽にも励めるし、PTとしても成長できる好循環になっていると感じます。
やりがいを持って頑張れたからこそ、PT・OT向けセミナーの講師のチャンスも巡ってきました。
またありがたいことに管理職のポジションを任せてもらったことで、人としても大きく成長できました。
管理職になった頃は、無理に頑張りすぎたり気を使いすぎ大変でしたが、それも今では良い思い出。
管理職になったことで、昔とは違う視点で物事がみえたりと、やって良かったと思える経験でした。
給料も大幅アップ
転職前は年収400万円と、理学療法士のなかでは平均以下という給料でした。
奥さんが産休や育休で働けなくなり1馬力になると生活は苦しく、「今のままじゃ将来ヤバい……」と感じていました。
転職時は仕事のやりがいを重要視はしましたが、家族もいたので給料面も考慮しました。
ただ自分で給料を上げて欲しいと言うのは気が引けたので、転職サイト(PTOT人材バンク)の担当者さんに給料交渉をお願いしました。
結果、基本給も大きくあがり、管理職になれたことで今では年収520万円という以前では考えられない額のお給料を頂けるようになりました。
予想以上のアップで嬉しかったな
理学療法士8年目で転職して分かったこと
ここでは実際に転職を経験して分かったことをお伝えします。
特に転職をして感じたのは以下の3点です。
それぞれ解説していきます。
転職は現状をかえるきっかけになる
仕事へのやりがいが少なく、また給料も安く「PTって自分にあってるのかな」と悩んでいた過去の自分。
それが転職によって大きく変わりました。
毎日、充実して臨床をでき、15年目を迎えた今も成長を実感できとても満足しています。
また給料も大幅に増えたことで、趣味や家族との外出もふえプライベートも充実しました。
こうも変わるんだってビックリしました
もし今の職場で悩みを抱えているなら、転職はその状況を大きくかえるきっかけになります。
我慢したまま、ただ時間が過ぎるのを待つよりは、自分にあった職場でやりがいを持って働く方が何倍も素敵な人生になります。
動くなら早めがいい
筆者も転職にビビって、2年ほど動けずにいました。
確かに転職は勇気も労力もいりますが、どうせするなら早めにするに越したことはないです。
少しでも早く自分にあった職場へ飛び込む方が、その後の人生の充実度も大きく変わります。
もっとはやく行動してたらと正直、後悔はあるかな
周りは気にしない
転職のさいに必ず言われるのが、「今のままが良いんじゃない?」という声。
家族や友人からの心配しての声ですが、あなたの人生を決めるのはあなたで、その人生を歩むのもあなた自身。
周りは心配はしてくれても、あなたの人生を保証まではしてくれません。
自分のやりたい道、信じた道を進んでいこう
実体験から分かった理学療法士が転職で失敗しない方法!
転職をただ何となくで進めてしまえば、必ず失敗して「転職しなければ良かった…」と後悔することも……。
とはいえ、はじめての転職は何をどうはじめて、進めていけば分からないもの。
はじめては特に不安だよね
筆者もこれまで2回転職を経験して、転職の正しいはじめ方・進め方が分かってきました。
失敗しない転職の方法は下記のようにすすめていけばOK!
- 転職の目的を明確にする
- 転職活動の事前準備をする
- 病院見学をして応募する
- 書類準備、履歴書を作成する
- 書類選考・面接をする
- 内定・退職手続きをする
上記の手順通りにすすめていけば、きっと良い職場にめぐり会えます。
理学・作業療法士の転職はじめ方は、こちらの記事で解説しています。
理学療法士8年目の転職体験談まとめ
本記事では理学療法士8年目で転職した筆者の体験談を紹介しました。
転職は悩んでいる現状をかえてくれる大きなきっかけになります。
勇気も労力もいりますが、動くなら早めの方がいいです。
ただ我慢してる時間は本当にもったいないよ
ひとりで転職を進めるのが不安なら、転職サイトの担当者さんにアドバイスを貰いながらすすめるのも手です。
理学・作業療法士におすすめ転職サイトは、こちらの記事で紹介しています。
本記事が、転職しようか迷っている理学療法士の一助になれば幸いです。
今回は以上です。